ニュースカレッジ~気になるニュースやおさえておきたいニュースを日々更新しています~

newscollege


ヤバすぎ

私がヤバすぎる女性ストーカーと4ヵ月間戦い、勝利するまで #3

投稿日:


ある日、行きつけのカフェで自身と同じライターと名乗る女性・Sさんと出会った西谷格さん。どこか違和感を感じたものの、何気なく連絡先を交換したところ、彼女から連日連夜一方的な一人語りのLINEが送られてくるように。

ここで初めてSさんが「ストーカー」であることを理解した西谷さんは、拒絶の意思を示したものの事態は一向に変化せず。合計3万字にもおよぶ怒涛のLINE攻撃に、精神崩壊寸前まで追いやられた西谷さんは、すべてを終わらせるために意を決して彼女との全面対決に臨む……。

----------
前編はこちら:私がヤバすぎる女性ストーカーと4ヵ月間戦い、勝利するまでの全記録【前編】LINEで精神崩壊寸前に…
----------

「やられたらやり返す」

警察に相談してから数日後、“明確な拒否”と伝わる文面をSさんに送ることにした。が、いざ書き始めてみると、これがなかなか難しい。日本語の特性だと思うのだが、「もう連絡して来ないでください」「迷惑しています。本当にやめてください」などと書いてみても、なんだか相手に頭を下げて“懇願”や“お願い”をしているように聞こえるのだ。こちらはお願いをする側ではなく、やめろと命令する側なのだ。毅然とした感じを出したい。

色々練り直した挙句、次の文面を送ることにした。

「(Sさんのフルネーム)殿
私はあなたと今後一切関わりたくありません。
手段の如何を問わず、今後一切私に関わるな。
LINEで私にメッセージを送るのをやめろ。連絡を寄こすな。
私のTwitterやFacebook等を見るな。
私がこれまで拒否の意思を伝えているにも関わらず、自己中心的な内容のLINEメッセージを連続して何度も送信され、本当に迷惑だ。やめろ。
今後一切私に近づくな。姿を見せるな。失せろ。
私はあなたからの行為および言動を、すべて拒絶する。以上」

読んでみると、いささか怖い。が、怖いぐらいで良いのだ。これだけ書けば、さすがにもう関わって来ないだろう。そして、これなら誰がどう見ても、拒否していることが分かる。つまり、何かあれば警察も動ける。

軽く深呼吸をしてから、LINEを送った。翌日になっても返事はなく、これで静まったかと思いきや、その夜、こんなメッセージが届いた。

「あなた、性格凄く悪いです。陰湿です。私、友人から、すぐ人を信じちゃう、気をつけてって、言われてたんですが、見事にそうでした。あなた、超性格悪いです! 言われないですよね、サイコパスっぽいから、仕事上や、うわべは、いい人そうに見えるし、実際頭が良いから、ちやほやもされるしでしょう。けど、今、あなたには本当のお友達はいないと思いますよ」

「私はいじめられたら、100倍返しの半沢直樹並なので、泣き寝入りはしないんです。やられたらやり返す。宜しくお願いします」

……ダメだ、全然効いていない。絶望的な気分になった。当時私は中国に出張中だったが、帰国次第、警察に相談しなくては。

「やられたらやり返す」のLINEが届いてから3週間後。今度は土下座の絵文字が唐突に送られ、その後「先日は、きつい文章を大人気なく送り、反省しています」との文言が届いた。まさに警察から教えてもらった「ストーカーの精神構造」そのまま、<好意→失意→敵意>の三角ループだ。しかも、感情の揺れ幅は明らかに増大している。案の定、数日後には「西谷さんがやっぱり、一番好きです(^O^;)」とのメッセージが送られてきた。

中国滞在中、電子書籍で『ストーカーとの七〇〇日戦争』(内澤旬子・著)を読んだ。ストーカー被害に遭った女性の体験記だが、私の被害レベルをせいぜい2ぐらいと見積もるなら、この本の著者の場合はすでに7~8ぐらいまで進んでおり、引越しを余儀なくされている。生命の危険すら感じており、かなり深刻だ。よく戦ったなあ……、と感服した。

が、程度の違いはあっても、ストーカーと対峙するときの気持ち悪さ、うっとうしさ、恐怖感や孤独感というものが手に取るように伝わり、文章の一行一行が圧倒的リアリティーをもって胸に迫ってきた。分かる、すごくよく分かる。

同時に『「ストーカー」は何を考えているのか』(小早川明子・著)も読んだ。小早川氏は、日本のストーカー研究の第一人者と言っても過言ではない。この本では、ストーカーは精神的な病態あるいは依存症の一種であることや、カウンセリングが有効であることなどが説明されていた。

ストーカーをする人は、精神的に問題がある状態なのだと理解でき、気持ちもいささか軽くなった。確かに、あの膨大な文字量のLINEからは、一種の依存症傾向や病的なものを感じていた。私から拒否されて感情がアップダウンすること自体に、麻薬的な快楽を感じていたのではないかと思う。

次ページは:被害者は孤独である

> 続きを読む 







-ヤバすぎ

Copyright© newscollege , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.