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「夫婦の絆」も破壊するコロナ禍の恐ろしい作用

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1年で最も離婚が多い月……それは3月です。

 人口動態調査で、月別離婚の推移を見ると、不思議なことに、長期的につねに3月の離婚件数が最も多いことがわかります。次いで多いのは4月です。これは、おそらく3月に離婚しようとして間に合わなかった分も含まれているはずです。

■なぜ3月が多いのか

 まさか、結婚生活の清算もわざわざ年度末決算に合わせようとしているわけではないと思いますが、離婚すると、転居などが必要ですし、子どもがいる場合は、子どもの学校の転校などを考えると、キリのいい3月で離婚するのがいろいろと都合がいいと言えます。
 そして、もしかしたら、2020年の3月4月はそれ以上に離婚の多い月になるかもしれません。実は、3月下旬頃から、SNS上で「コロナ離婚」というワードが多く見られるようになりました。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止策として政府が要請した「外出自粛」「学校の休校」「テレワークの推進」、および4月7日には東京はじめとする7都府県には「緊急事態宣言」も出ました。コロナ離婚は、そうした終日家族全員が家に引きこもる生活が引き金になったようです。
 例えば、専業主婦の妻からすれば、普段、昼間はいない夫と子どもたちが終日家にいると、単純に食事の用意の回数が増えます。とはいえ、夫も子どもたちも家事を積極的に行おうとはしない。それだけでもストレスになるのに、友達と出かけるなどの気分転換もできない。たまったストレスのはけ口を、つい夫や子どもにぶつけてしまう妻も多いのではないでしょうか。

 一方、夫のほうも在宅勤務といっても、子どもたちがガヤガヤする日常空間の中では思うように集中できず、今後の自己の経済状況への不安もあり、こちらもイライラが募ります。
 また、専業主婦世帯ばかりではありません。仮に、夫がテレワークで自宅勤務になっても、共働きの妻はスーパーのレジのパートをしている場合など、むしろ外に出て働くのは妻だけという夫婦もいます。「夫は終日家にいるのにテレビばかり見て、掃除のひとつもしない」と怒る妻がいても不思議はありません。

 フルタイムの共働き家庭でも夫婦そろって在宅勤務になっていれば、四六時中一緒にいることになり、これまでできていた息抜きもしづらくなったり、自分だけでなく家族の分も含めた食事のことについても考えたりしなければなりません。

■1人の時間を確保したい人はどのくらい? 

 家族で旅行中、高速道路での渋滞にはまってしまった車内のように、全員が無言でイライラしている状態のようです。渋滞ならまだ「あと何キロ」「あと何分」という目安がありますが、コロナによる外出自粛は、いつ終わるかわからないのですからなおさらです。そんな状況では、ささいなことで夫婦間の感情爆発が起きます。

 家族で過ごす時間が増えるということは、一見いい機会のようにも思えますが、人間とは不思議なもので、どんなに大切な人とでも、ずっと一緒にいるということはストレスになるのです。定年退職後の夫が家にいることが嫌で熟年離婚する夫婦もまさにそういう理由です。
 私の主宰するラボで調査したところ、「(家族がいても)1人の時間を確保したい」と回答したのは、未婚男女では70~90%で、既婚男女でも60~80%と高い値を示しています。

 一般的に「1人になりたい」欲求が強いのは男性だと考えている人も多いと思いますが、実はむしろ女性のほうがより多く「1人になれる時間を欲する」のです。この質問調査は2013年から毎年続けていますが、傾向としては同じです。

 かつて1986年のCMで「亭主元気で留守がいい」というフレーズが大きな話題となりました。当時はまだ専業主婦世帯がマジョリティーの時代で、妻たちは夫が仕事に出かけている間に「1人の時間」を享受することができました。同時に、夫は夫で、仕事終わりに赤ちょうちんで一杯ひっかけ、一人酒を楽しむことで「1人の時間」を確保していたとも言えます。
 お互いに、いざとなれば「ソロ時間」を作ることができると思えるからこそ、家にいるときに多少イライラすることがあっても事なきを得ていたのでしょう。しかし、コロナによる自宅閉じこもりの場合は、そうした逃げ道が一切ありません。

■虐待やDVが増加

 人間の心理として、同じ空間に閉じ込められた環境の中でも、自己の裁量で「いつでも脱出できる」という場合は精神的に追い詰められることはありません。しかし、いつ「解放されるのかわからない」という状況下では、物事を客観視できなくなり、主観の考え方もどんどん視野が狭くなっていきます。そうした環境では人は攻撃的になりがちです。

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