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コロナ封鎖なしで集団免疫に王手。データで見るスウェーデンの今

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「4月末までに国民の半分が感染するぞ!」と言われ続けて早5月。

ロックダウンしない独自路線で内外から批判を浴びた割には、スウェーデンは人口あたりの新型コロナウイルスの死者数がロックダウン組のベルギー・西・伊・英・仏・蘭より低水準で、WHOコロナ対策本部のマイク・ライアン医師も「ポストコロナのニューモデル?」と手のひらを返したように注目をはじめています。

長丁場の戦いになることを見越して、経済にも社会にも負担をかけない道を選んだスウェーデン。封鎖解除の参考までに現況を見てみましょう。
すべては国民の自己責任
まずスウェーデン式を語るとき忘れちゃいけないのが、それなりに規制はしているということです。次の点は他国同様に自粛を求めています。

・集会は50人まで

・人と約1.5m離れる

・美術館・博物館・スポーツイベントは中止

・シニアホーム面会禁止

・具合が悪い人、シニアは自宅待機

どれも命令ではなく要請ですけどね。法的拘束力はないので、罰金や処罰のようなものはありません。その意味では日本型に近いです。4月の最終日曜には席を詰めすぎてる飲食店5軒が営業停止になりましたが、こちらも罰金はナシ。改善して当局にOKをもらえばまた営業再開できると、地域の伝染病予防管理局はNY Timesに語っています。

規制が他国よりゆるいのは次のような点。

・休校・休園なし(高校と大学はオンライン授業)

・飲食店営業規制なし(座席がある場合)

・入国規制なし

・移動規制なし

・外出規制なし

・公園閉鎖なし

・美容院・ジム・一部映画館も通常営業

これで今こんな感じになっています。NY Times北欧総局長が歩いた5月1日の街をご覧ください。

「アメリカから来ると、まるで異星に舞い降りたかのよう。マスクしてる人もいないので、今日は外しますね」と総局長。ちなみに死者2462人の86%は70歳以上のシニアとのことです。

ひとり暮らし王国スウェーデン
けっきょく感染爆発はなかったわけですが、その要因として見逃せないのが「ひとり暮らし王国」というお国柄です。高校を卒業したら親元を離れるのが北欧型子育てのゴールですが、スウェーデンはその傾向が特に強く、国民の過半数がひとり暮らし。独居世帯が50%を超えるEU唯一の国なのです!

実家を出てひとり暮らしをはじめる年齢も平均17.8歳で、EU最年少。ルクセンブルク、デンマーク、フィンランドを2~4年も離しています。

「南欧では実家に残らないと親不孝という空気さえあるのに、北欧、特にスウェーデンでは親離れしないと、何か問題があると思われるからね」とストックホルム大学のGunnar Andersson教授はBBCに話しています。
4月末にピークアウト
国民の判断に委ねる対応を選んだのは「今さらロックダウンしても効果は薄い」と政府対策本部が判断したからです。一部の専門家からは方針撤回を求める反対署名も提出されました。自由のしわ寄せがシニアにかかってストックホルム市内に101あるシニアホームの75%に感染が広まったことも事実ですが、危惧された医療崩壊には今のところ至っていなくて、政府公衆衛生局コロナ対策本部長のアンダース・テグネル博士によると、ICUにはまだ「250床ほど病床が余っている」とのこと。ご覧のように1日あたりの死者数も峠を越しています。
「集団免疫達成まであと数週間」
WHOは「一度感染したら二度感染しないと断言はできない」と発表していますが、テグネル博士は「5月中には集団免疫(全人口の一定数が感染済みで、新たな餌食が見つからず終息に向かう状態)が達成できる」と自信を滲ませています。

「ストックホルム(人口200万人)では全市民の最大25%がすでにウイルスにさらされ免疫がついていると期待される。市内のある病院を先日調査したら職員の27%はすでに免疫を獲得していた。その大半は院内感染ではなく市中感染で得たものと思われる。このペースならもう数週間でストックホルムは集団免疫を達成できるだろう」

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