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部下との関係が不安…在宅勤務で試される上司の「信頼残高」

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【人生100年時代の歩き方】

大手企業では、テレワークが働き方の柱になりそうだ。日立は7月まで国内従業員3万3000人のうち7割をテレワークとする方針を発表。来年4月以降も5割を維持するという。そんな中、IT大手の一角GMOインターネットグループは、1月末から続けていた全社テレワークを縮小。出社する人数を3割から順次増やしていくと報じられた。出社割合を増やすのは対面でのコミュニケーションを重ね、信頼関係を構築するためだそうだ。テレワークでの信頼関係に欠かせないものは?

◇  ◇  ◇

グーグルで「テレワーク サボる」を検索すると、約11万件がヒットする。その検索結果を見ていくと、テレワークの導入をサポートするツールがいくつもある。たとえば、勤怠管理のツールだと、上司が管理画面にログインすると、部下の名前とともにやっている仕事の中身と「勤務中」「勤務終了」、さらには「勤務外」が表示される。就業中なのに、「勤務外」が表示されると、上司は部下のサボリを見抜ける仕組みだ。報告書も目立つ。テレワークの部下が、上司にその日にやった仕事を報告するものだ。

怖いのは、スクリーンショット。サポートツールに指定された時間ごとに、部下が見ている画面のスクリーンショットが撮られ、上司のPCに定期的に送られる仕組み。もちろん、部下はそんなことをされているとは知らない。サボリチェックのための“盗撮”だから怖い。

カレンダーを共有して部署内メンバーのスケジュールを把握したり、共有ストレージなどでいろいろな仕事のファイルを部内でチェックできたりするのはありふれた共有ツールだろうが、目的はサボリ防止とはいえ、“監視カメラ”のような仕組みも数多く広がっているのだ。

 働き方改革総研代表の新田龍氏が言う。

「テレワーク導入の議論では決まって、サボリ論争がついて回ります。そういう企業は、性悪説が前提。日報や特別な取り組みを義務づけたり、監視ツールを導入したりするのです。そんな会社だと、上司は部下を信頼せず、部下は上司を信頼しません」

新田氏によれば、テレワークで信頼関係を構築できない条件は5つ。上司と部下の双方が信頼しない2つに加え、①マネジメントが性悪説前提、②テレワークが“福利厚生の一環”として特別扱い、③信頼できないような人しか採用できない、の3つだ。当たり前といえば当たり前だが、それぞれ逆をやれば、信頼関係を構築しやすくなるということだ。

社員が自律して成果を出す仕組み

親の介護が社会問題になって以来、サラリーマンにとっても親の介護は気になるところ。57歳の男性は、2年前に亡くなった父の介護を振り返ってこう言う。

「会社には、制度として介護休暇や介護時短勤務がありました。でも、なかなか申請しづらくて、介護はほとんど妻任せでした。それでも長男として医師の説明に立ち会わなければいけないことが何度かあり、制度を利用すると、上司には『次はないよ』なんて嫌みを言われるし、周りは冷たいムードでした」

テレワークもこの男性の会社と同じように福利厚生の一環として位置づけられることが珍しくない。そうではなく、通常の勤務体系、日常の一コマとして運用しないと機能しない。そんな会社では、信頼構築はままならないという。

「テレワークを通常の勤務体系として位置づけ、特別なルールを設けず運用するには、条件があります。『社員が自律的に成果を出す』という信頼関係です。そのためには採用から一貫して自律した人材を確保することが大切。テレワークが機能しているサイボウズも、そこを徹底していて、入社後も自律した成果を重視します。そのため、テレワークで生産性が低下して指摘を受けても、改善されなければ、テレワークが認められなくなる仕組みになっているのです」(新田氏)

テレワークを通常勤務の一環として運用するには、性善説に立ち、上司と部下は自律的な関係でいることが大切。そうすると、上司の立ち位置も見えてくる。新田氏いわく、「部下が発言しやすい環境を整えることが、信頼関係構築の上では上司の責任」という。前出の57歳男性が補足する。

「当時の上司は眉間にシワを寄せ、何でも否定から入る人でした。他社とのコンペの企画を上司が募ったので、部内で相当議論を重ねてから提出すると、よく読みもせず、『何これ』とデスクに放置。上司の“お友達”のプランが採用され、コンペはライバルに負けました。で、そのライバル社の内容はわれわれが提出した内容とほぼ同じでした。それで、上司とは決定的に決裂し、私も同僚も部下も、適当な対応に終始していたのですが、去年から異動してきた新任上司は話を聞いてくれるので発言しやすい。介護休暇も普通に取れるようになったのです」

すべては、上司の普段の行動の鏡。男性の新任上司と同じで、日頃からポジティブに部下と接していれば、テレワークに移行しても、信頼関係でミスることはない。

「テレワーク時のコミュニケーションは、積み重ねた信頼残高を取り崩すようなものです。残高がない人が、見せかけの信頼関係をチラつかせて語っても、説得力はありません。日頃から信頼残高を貯蓄しておくことが大切です」(新田氏)

リアルで出社しているときは、嫌な上司でも部下は儀礼的に最低限の報告をするだろうし、廊下やトイレで出くわせば挨拶したり、世間話に付き合ったりする。しかし、テレワークになれば、仕事上のチャット以外、部下は嫌われている上司に連絡をすることはない。部署が違えばなおさらだ。そう、上司としての信頼残高の大きさを表す指標として、部下からの1対1のSNSの有無や数に反映されるだろう。

仕事以外では、スマホが鳴らない。「最近、だれからも連絡がないなぁ」なんて上司は、部下から連絡を受けやすいように対応を改めることだ。くれぐれも否定しないように。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8bdf48de05cf5f33e07e445657ee8a252d225048?page=2
ヤフーニュース引用







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