ジョージ・フロイドの殺害を発端とした「ブラック・ライヴス・マター」の抗議運動が世界各地で続く中、メーガン妃が人種差別と警察の蛮行を終わらせる戦いに対する思いを語った。今回はこの内容をオーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。
母校であるイマキュレート・ハート高校を卒業する生徒に対して、38歳のメーガン妃は、有色人種の女性として自らが経験したことを振り返り、連帯感の重要性を説いた。
「どんな言葉をかければいいのか分からなかった」とスピーチを始めたメーガン妃。「正しいことが言いたいのに言えなかったらどうしよう、こき下ろされたらどうしよう、と本当に不安だった。でも、いま犯せる唯一の過ちは黙っていること。ジョージ・フロイドの命も、ブレオナ・テイラーの命も、フィランド・カスティールの命も、タミル・ライスの命も大切だったわけだから。それ以外にも名前が公表された大勢の人、私たちが名前すら知らない大勢の人の命が奪われた。ステフォン・クラーク。彼の命も大切だった」
メーガン妃は、2020年になっても差別や暴力がまん延していることに対する失望もあらわにした。「あなたたちは、差別や暴力が続く世界で育たなければならない。そのことを本当に申し訳なく思っているわ」と語り、1992年に発生したロサンゼルス暴動時の記憶をたどった。
「私たち大人は、あなたたちにふさわしい世の中をまだ作ることができていない」
「こんな卒業式を思い描いていたわけじゃないわよね。こんな祝い方、ないわよね。でも、今日で何かが終わるのではなく、この4年間で培った学力、価値観、スキルの全てを良い方向に役立てるときが今日から始まると考えてほしい。いまこそ、これまでの努力が報われるとき。今日からみんな、国の再建の一部になれる」
「私たちは、この国が再建するまで再建に再建を重ねるわ。土台が崩れたら、私たちも一緒に崩れてしまうから」
さらにメーガン妃は、卒業後の人生を「愛と思いやり」をもって生きてほしいと生徒たちに訴えた。
「あなたたちの声は、これまで以上に大きくなる。もう18歳、もうすぐ18歳になるみんなには選挙権が与えられる。これからは、みんなと同じレンズを通して世界を見ることのできない人に共感を示してほしい」
「イマキュレート・ハート高校の教育は公平で、多様性と活気に満ちていているから、あなたたちには黒人の命が大切であることも分かっているはず。みんなの今後の活躍がいまのうちから楽しみよ。あなたたちは準備万端。世界はそんなあなたたちを必要としているわ」
※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/81339b61f94f0e132463bf3766b46cb64437f152
ヤフーニュース引用